一口に浮気の証拠収集、情報収集といってもどのようなものを集めて何に使うかということになるのですが、ここでいう証拠収集は、
夫や妻が浮気、不貞をしているという事実を裏付ける客観的な証拠や情報です。
ご自身の力でそれを集めて、対象者に突きつけるということではなくて、先々を考えた場合、第三者(ここでいう「第三者」は弁護士や調停人、裁判官など)に、
対象者が浮気をしているということがわかるようなものであることが重要です。
私どもに相談に来られる方がよく持参されるのは、浮気相手とのやり取りのLINEのスクリーンショットやメール・メッセージのコピー、写メ画像、プリクラ、名刺などですが、
これだけの証拠で調停や裁判、または対象者に突きつけてご自身の思うように事が運ぶということはまずありません。様々な直接的な証拠や情報を集めることによって、
第三者を納得させられるようなものになればいいのです。
例えば、行動パターンが把握することができるとか、LINEのスクショやメールのコピーを取れるような状況にある場合などは、配偶者に気付かれないように水面下で行うことが大事です。
夫や妻の浮気が発覚した時点では、対象者と相手がいつからどのような付き合いで今日に至っているのか、また、相手はどのような人物なのかなどが何もわかりません。
最終的にご自身がどのような対処法を選択するかということを考えると、「敵を知り己を知らば百戦危うからず」で、これらのことは事前に知っておいた方が事を運びやすいので、
少し辛抱をして根気よく情報を集めることです。
対象者が「(浮気をしていることに)勘付かれている」と配偶者に察知された場合、情報収集が難しくなります。それまでに下記のようなものをできる限り集めることをオススメします。
・相手の情報
氏名、住所、年令、職業、メールアドレス、電話番号、婚歴婚姻状況、写真
・メールの送受信記録
・相手との会話の録音データ
・日記やスケジュール帳のコピー
・行動パターン
勤務状況、毎日の帰宅時間、休日の過ごし方、移動方法、立ち寄り先など
・レシートや領収書
集めた証拠を整理して、二人がいつからどのような付き合いをしているのかを推測できれば、有利に事が運ぶようになる可能性があります。
例えば、妻が浮気をしているとして、集めた証拠から推量するに、もう3年もの間、職場でのダブル不倫をしているとしましょう。相手が妻の上司でそれなりに立場も収入もあるとすれば、
下世話な話ですが、慰謝料が思いのほか多く取れる可能性もあります。
また、夫の浮気の場合、相手女性の年令が30才の手前か少し過ぎているということがわかれば、相手には結婚願望が強いことが多く、
離婚して早く自分と結婚して欲しいと願っていることがたぶんにあります。こんなときは、浮気に気付かないふりをして、
なるべく落ち度を見せないように夫にとって居心地の良い家庭を演出すれば、根負けして去っていく浮気相手も多くいるようです。
これは、男性の浮気の場合は「遊びの付き合い」が多いので、その本心を見透かされると長くは続かないということで、余計な浮気調査の費用をかけず、自然消滅することもあります。
また、離婚する決意が固いのであれば、離婚を盾にすれば有利な条件で離婚できることもあります。
浮気相手が調査前にある程度でも判明していると調査は効率よく進みます。もし仮に判明していない場合でも調査の結果、
浮気相手が判明すれば、その後の対処が大きく変わることになってきます。
一昔前まで夫の浮気相手で多いのは、ホステスか会社の部下。妻の浮気で多かったのは職場の上司か近所の男性というのが相場でしたが、この頃は意外な人物が浮気相手だったり、
また、マッチングアプリや出会い系サイトや合コンなどで知り合った異性などが多かったりして、配偶者として見当がつけにくい場合がよくあります。
実のところ、浮気をしている本人も騙されていて、氏名や住所、年令などを詐称されているようなケースもあったりで、
相手の特定に手間取るようなことも稀に見受けられますので、簡単には考えられなくなってきています。
相手を特定することの重要性
ご相談者の中には「相手のことはどうでもいいので」とおっしゃる方もいますが、浮気相手の特定というのは浮気、不貞の事実確認では大変重要なことです。
当然、浮気相手も不貞行為の慰謝料請求の対象になりますので、捨ててはおけない情報となってきます。ご自身の価値観を変えてでも相手の特定にもポイントをおくべきだと思います。
これまでの経験上、浮気相手を見れば、対象者本人の心理状態や付き合いの度合いなどもある程度の察しはつきますし、将来的に二人がどのような関係になるのかもおおよそ想像がつきます。
その場の感情で臭いものに蓋をするというのは、先々で損をすることもあると思います。
当社に浮気調査をご依頼される方のほとんどの方は、事前にある程度確信があってご依頼をされていることから、調査終了後の結果報告の際には、心の準備ができている方は多いようです。
ただ、わかってはいても現実の状況を聞いたり、報告書の文章や画像を見て、心が揺らいだり、落ち込んだりすることがあり、
ご依頼の当初に思っていた対処法に迷いが生じることが少なくありません。
当初は「浮気しているのが真実なら即離婚します」とおっしゃっていた方も、浮気相手を確認すると、少し待った方がいいのかとか、その後の生活に自信が持てないといったことなど、
周りの知人友人からのアドバイスも含め、色々な考えをめぐらすことになり、方向性がぼやけてしまいがちです。
実際には、どのような選択をすれば正しいのかということは、その後のご自身の人生の中で何年も経ってからわかることですので、
後悔しないためには自分が納得できるものを選ぶべきだと考えます。いくつか対処法の例を挙げてみましたので、参考にしてください。
浮気調査の後に離婚に向けて、あるいは浮気相手に対する慰謝料請求などをお考えの場合は、無料で弁護士のご紹介もいたしますので、ご遠慮なくお申し付け下さい。
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